蛇口・配管の修理相談から業者手配まで

2025年9月
  • その音はどこから?水道の異音と原因

    生活

    静かな夜、誰も水を使っていないはずなのに壁の奥から聞こえる「シュー」という音。あるいは天井から微かに響く「ポタポタ」という音。こうした水道の異音は、単なる気のせいではなく、水回りのトラブルを知らせる重要なサインです。音の種類や聞こえてくる場所によって、原因は様々であり、その正体を突き止めることが迅速な解決に繋がります。 もし「シュー」や「スー」といった空気が漏れるような音が絶え間なく続く場合、最も注意が必要です。これは壁の中や床下など、目に見えない場所の給水管から水が漏れ続けている典型的な症状です。圧力がかかった水が小さな亀裂から噴出している音であり、放置すれば建材を濡らし、腐食やカビの原因となります。この音が聞こえたら、すぐに屋外の水道メーターを確認し、パイロットが回転していないか確かめるべきです。 一方、「ポタポタ」や「チョロチョロ」という音は、より直接的な水の動きを示しています。蛇口の締め忘れでないとすれば、トイレタンク内の部品の劣化が原因で、便器内に水が流れ続けているケースが非常に多いです。タンクの蓋を開けて中を観察すれば、水面が波立っていたり、水の流れる音がはっきりと確認できたりします。これは比較的一般的なトラブルですが、水道料金の無駄に直結します。 このように、水道を使っていない時の音は、漏水という見えない敵の存在を教えてくれる警報です。音の種類をヒントに原因を推測し、まずは水道メーターとトイレの確認を行うこと。そして、原因が特定できない場合や、壁の中から音がするような場合は、迷わず専門業者に調査を依頼してください。早期の対応が、家と財産を守る最善の策となります。

  • シンクの水漏れはまず場所の特定から

    キッチンのシンク下の収納を開けたら、床が濡れている。この予期せぬ事態に、誰しも一瞬頭が真っ白になるかもしれません。しかし、シンクの水漏れは家庭でよく起こるトラブルの一つです。慌てて業者を呼ぶ前に、まずは落ち着いてどこから水が漏れているのかを特定することが、問題を迅速かつ的確に解決するための第一歩となります。 確認作業を始める前に、安全のためシンク下の止水栓(ハンドル式の蛇口)を二つとも時計回りに回して、水を完全に止めましょう。次に、シンク下の収納物を取り出し、濡れている箇所を乾いた雑巾で完全に拭き取ります。準備ができたら、止水栓を少し開けて水を流し、どこから水が滲み出てくるかを注意深く観察します。新聞紙やキッチンペーパーを敷いておくと、濡れた場所が分かりやすくなります。 水漏れの箇所は主に三つに大別されます。一つ目は、蛇口本体や、壁や床から伸びる給水管・給湯管の接続部です。蛇口の根元や、管の接続ナット周辺から水が漏れている場合、内部のパッキンの劣化やナットの緩みが考えられます。二つ目は、シンクの排水口から伸びる排水トラップや排水ホースです。洗い物をした時だけ水が漏れるなら、この排水系統に問題がある可能性が高いです。特に、排水トラップの接続部分のパッキン劣化や、ホース自体の亀裂や穴が原因であることが多いです。三つ目は、シンクと天板の隙間です。コーキングの劣化により、シンクの縁から水が染み込んでいるケースも考えられます。 ナットの緩み程度であれば、レンチで軽く締め直すだけで直ることもあります。しかし、部品の劣化が原因の場合は交換が必要です。自分で修理する自信がない場合や、原因が特定できない場合は、無理をせず専門の水道業者に相談するのが最も安全で確実です。二次被害を防ぐためにも、早期の対応を心がけましょう。