アパートやマンションなどの集合住宅で、誰も水を使っていないのに水道の音が聞こえる場合、その原因はより複雑かもしれません。一戸建てと違い、多くの世帯が壁一枚を隔てて暮らしているため、その音が本当に自分の部屋から発せられているのか、それとも隣や上下の階から響いてきているのか、判断が難しいことがあるからです。 まず疑うべきは自分の部屋のトラブルです。これまでと同様に、家中の蛇口を閉めてから屋外の水道メーターを確認し、パイロットが回っていないかを確かめます。同時に、トイレのタンク内で水が流れ続けていないかもチェックしましょう。もし自分の部屋のメーターが回っていれば、原因は自分の部屋のどこかにある漏水であり、速やかに管理会社へ報告し、指定業者などに修理を依頼する必要があります。 しかし、メーターが全く動いていないのに音が聞こえる場合、話は変わってきます。その音は、他の部屋から配管を伝わって響いてきている可能性が高いのです。例えば、上の階の住人が使っているお風呂やキッチンの水の音が、建物の構造によっては下の階にまで響いてくることがあります。これは特に夜間の静かな時間帯に顕著になります。 この場合、慌てて他の居住者に苦情を言うのは避けましょう。まずは、その音が生活音の範囲内なのか、それとも異常な状態(例えば、一晩中音が止まらないなど)なのかを冷静に見極めます。もし音が長時間続くなど、明らかに異常だと感じられる場合は、自分だけで悩まず、建物の管理会社や大家さんに相談するのが最善の策です。他の部屋で漏水が起きている可能性もゼロではなく、その報告が大きなトラブルを未然に防ぐきっかけになるかもしれません。集合住宅での異音は、まず管理者に状況を伝えることが解決への第一歩です。