キッチンのシンク下の床が濡れているのを発見した時、それは突然の不運のように感じるかもしれません。しかし、シンク周りの水漏れトラブルの多くは、実は日々の何気ない使い方や、わずかなメンテナンス不足が積み重なって引き起こされる人災とも言えます。つまり、普段の習慣を少し見直すだけで、そのリスクは大幅に減らすことが可能なのです。専門業者を呼ぶような大事になる前に、家庭でできる簡単な予防策を実践しましょう。 まず、排水ホースの劣化や詰まりを防ぐための習慣です。調理で使った油や、カップ麺の残り汁などを安易にシンクに流していませんか。油は冷えると管の中で固まり、排水の流れを悪くするだけでなく、排水ホースの素材を傷める原因にもなります。熱湯を頻繁に流すのも、塩ビ製の排水ホースを劣化させる一因です。油はキッチンペーパーで拭き取り、ゴミ受けに溜まった細かな食材カスはこまめに捨てることが、排水系統からの水漏れを防ぐ基本です。 次に、蛇口や給水管への配慮です。蛇口のレバーを急に開け閉めしたり、乱暴に操作したりすると、内部のカートリッジやパッキンに余計な負荷がかかり、寿命を縮めてしまいます。また、月に一度でも良いので、シンク下の収納物を少しどけて、懐中電灯などで内部を覗いてみてください。配管の接続部分に水滴がついていないか、カビ臭くないかを確認するだけでも、異常の早期発見に繋がります。 蛇口や内部のパッキンは、およそ10年が寿命と言われる消耗品です。最近、蛇口の動きが硬くなった、レバーの根元から水が滲むことがある、といった小さな変化は、交換時期が近いことを知らせるサインかもしれません。 これらの小さな心がけは、面倒に感じるかもしれませんが、その積み重ねこそが、突然の水漏れという大きなトラブルと、それに伴う高額な修理費用からあなたの家計と暮らしを守る、最も確実な方法なのです。