簡単そうでも危険DIYが招く漏水
最近はインターネットや動画サイトで様々な情報が手軽に入手できるため、自宅の簡単な修理や設備の交換を自分で行うDIYが人気です。費用を節約できる魅力的な選択肢ですが、水回りのDIYには大きなリスクが潜んでいることを忘れてはいけません。知識や技術が不十分なまま作業を行った結果、かえって深刻な漏水を引き起こし、プロに依頼するよりも高額な修理費用がかかってしまうケースが後を絶たないのです。 例えば、古くなったキッチンの蛇口を交換する作業を考えてみましょう。一見すると、古いものを外して新しいものを取り付けるだけの単純な作業に思えます。しかし、実際には接続部分のパッキンの正しい向きや種類、ナットを締め付ける力の加減など、専門的な知識と経験が求められるポイントが数多く存在します。締め付けが弱ければそこから水が漏れ、逆に強すぎるとパッキンが破損してしまいます。また、配管の接続に使うシールテープも、巻き方や回数が不適切だと、その隙間からじわじわと水が漏れ出す原因となります。 こうしたDIYによる漏水は、作業直後には気づかず、数日経ってから壁の中や床下で静かに進行していることが多いため、発見が遅れがちです。気づいた時には壁紙にシミが広がり、床材が腐食していたという事態にもなりかねません。わずかな部品代や工賃を節約しようとした結果、壁や床の張り替えといった大規模な修繕が必要になっては本末転倒です。水回りのDIYに挑戦する際は、そのリスクを十分に理解し、少しでも不安を感じたら迷わず専門の業者に依頼することが、結果的に最も安全で経済的な選択と言えるでしょう。